現場最前線
多伎・朝山道路小田地区改良第12工事
この工事現場は、一般国道9号多伎・朝山道路の出雲市多伎町久村から大田市朝山町朝倉に至る延長9.0kmのほぼ中間地点で施工している小田地区改良第12工事です。主に道路の盛土工事を主体としています。工事延長はL=580mとなっており、路体盛土工V=251,000m3、埋土工V=3,000m3、汚染土封じ込め対策工1式、法面工A=12,700m2、カルバート工1式、石・ブロック積(張)工1式、排水構造物工1式、仮設工1式となります。
【現場位置図】
6月30日現在の進捗状況としましては、盛った土の数量が約18,800m3の土量となっています。小学校にあるような深さ1.2mから1.5m、幅16mの25mプールで例えると約35杯分の土量となります。
この現場は、中国地方管内初の情報化を前提とした新基準「i-Construction」を導入する現場となっています。工事着手前の3次元測量データと三次元設計データを組み合わせコンピューターやデータ情報技術を活用して、工事施工の効率化、高度化による建設産業の生産性向上を目指し、現場技術力の強化に取り組んでいます。
これらの3次元設計データ等を情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)を活用してICT建設機械を自動制御して工事を進めています。
【3次元レーザースキャナー】
【UAV(無人航空機)】
【工事着手前の三次元測量データ】
使用しているICT建設機械(バックホウ、ブルドーザー、振動ローラー)には、3次元設計データ等が共有され建設機械自体の位置、作業装置の位置、高さ(標高)をリアルタイムに取得して設計データとの差分に基づき制御データを生成して作業装置を制御したり、どの厚さで盛土をしているかやどれだけの数量を施工したかもリアルタイムで把握できます。
振動ローラーについては、機械自体の位置、高さ(標高)はもちろんですが、どの平面位置で締固め回数が何回なのかがリアルタイムで把握できるようになっています。
この「情報」は、実際の現場と現場事務所がネットワークで繋がっていますので、現場事務所での施工管理がリアルタイムで行えています!。
【バックホウ】
【ブルドーザー】
【振動ローラー】
【バックホウの操作画面】
【振動ローラーの操作画面】
【ブルドーザーの操作画面】
この三次元データとICT建設機械の位置情報を利用してアニメーションで”危険の見える化”にも活用しています。
わかりやすいアニメーションなら、誰もが同じ映像を共有できるので、どこが危ないのか?どこに機械を配置するのか?どこを通路にすれば良いのか?など安全教育等に役立てています。
また、カルバート構造物鉄筋の組み立て間違いや段取りミスを無くすため、三次元CADで組み立てシュミレーションを行って”現場の見える化”に取り組んでいます。
【三次元CADの鉄筋配筋図】
※鉄筋種類を色分けで表現しています。
当工事は、平成28年5月より工事に着手し動き出したばかりです。安全を最優先した作業方法、作業手順を取り決め、現場運営を行って隣接する他工区との連絡調整を図りながら無事故、無災害で完成できますよう最善を尽くして参ります。
最後に、工事現場の風景です。
【工事現場の作業状況です。】
【GNSS測量と現場指示してます!】
湖陵多伎道路二部地区改良工事
工事概要
この現場は山陰道関連事業で、出雲市湖陵町地内において調整池の新設・市道小森田線の付替えを行なう工事です。工事中は市道が通行止めとなりますが、地域の皆様にご理解ご協力をいただき安全第一で施工を進めています。
【工事場所】
- 工事名:湖陵多伎道路二部地区改良工事
- 工事場所:出雲市湖陵町地内
- 工 期:H28.1.6~H28.10.31(予定)
- 発注者:国土交通省 松江国道事務所
施工状況
着工への準備
【現地の測量や調査を行います。】
【協力業者の皆さんと手順や施工スペース等、安全作業のための現地会議を行います。】
どのような工事をしているか一目で分かるように公衆の見やすい場所に工事の表示を行ないます。また第3者に対して安全を確保するために安全施設を設置します。
【工事車両が出入りするために必要な進入路を設置します。また、沿道の除草を行ないます。】
現場の今
【盛土工 施工状況】
【地盤改良工 施工状況】
【擁壁工 施工状況】
【オフショット・・・ちょっと一息】
湖陵多伎道路二部地区改良第2工事
工事概要
この工事現場は、山陰道事業の中の湖陵多伎道路二部地区改良第2工事です。
主要工事・規模は、地盤改良(中層混合処理)最大深度11.1m 体積約4800m3、BOXカルバート 延長73.7m コンクリート体積約1500m3となっています。
この工事を進めていく過程で様々な取組を行っていますので今回はその一部を紹介させて頂きます。
三次元CADを利用した計画
三次元CADで図面を作成する事により、実際に現地に行かなくても詳細な打合せが行えます。
又、鉄筋を三次元CAD上で組んで見ると加工寸法が違っていたり等の照査が行えます。
下記のように、現実と変わらない地形や作業配置が机上で行える事により、現場スタッフ全員が計画・設計を共有し、作業を進めています。
【実際の写真】
【三次元CAD】
【二次元CADの組立】
【三次元CADの作成後】
【地盤改良三次元CAD計画図】
【三次元CADBOXカルバート鉄筋組立図】
【三次元CADによる設計照査】
三次元CADでの打合せをする事により計画や作業工程を分かりやすく熟練者だけでなく、若年者も共通のイメージが共有出来るように工夫してます。
【三次元CADを使用した打合せ】
今後の作業予定
これから約5ヶ月かけてBOXカルバートを施工していきます。
付近の皆様並びに広域農道、県道湖陵掛合線を通られる方には大変御迷惑をお掛け致しますが、安全作業に努めてまいります。御理解・御協力をお願い致します。
【今後の作業予定図・・・・コンクリート打設】
【今後の作業予定図・・・・足場型枠】
現場ではこんな事しています
【エアコン付き現場休憩所 ヽ(・∀・)ノ】
【三次元CAD完成予想看板 o(^▽^)o】
【現場危険予知活動 /(・_ ・)ヨシ!】
【安全朝礼 ヽ(´▽`)/】
【改良機械(ベースマシンBH1.9m3級)ヽ(´▽`)/】
【中層混合処理施工状況 ヽ(´▽`)/】
【改良機械を後ろに集合写真 (o^^o)♪】