環境技術・情報
島根県宍道湖流域下水道 東部浄化センター消化ガス発電事業
カナツ技建工業株式会社と月島機械株式会社(社長:山田和彦)は共同で、島根県(知事:溝口善兵衛)と「宍道湖流域下水道東部浄化センター消化ガス発電事業」(以下、「本事業」)に関する事業契約を締結いたしました。
本事業は民間の資金とノウハウを活用した民設民営方式による、下水処理場での消化ガス*1 発電事業です。月島機械株式会社が自己資金で発電設備を建設し、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づく固定価格買取制度(以下、「FIT」)を利用し、20年間の発電事業を行うものです。両社と島根県は、平成27年11月2日に本事業の「基本協定」を締結、平成28年6月9日付で「事業契約」を締結しました。発電能力は759kW、想定年間発電量は約430万kWh(一般家庭約1,200世帯相当)となります。今後、両社が発電設備の建設を行い、平成30年4月からの事業開始を予定しています。
なお、本事業において島根県は、事業資金が不要でありかつ資産の所有も必要ありません。島根県は月島機械株式会社に建設用地および発電の燃料となる消化ガスを提供することでその対価を得て、その対価は 流域下水道事業の円滑な推進に活用される予定です。また発電設備等の維持管理については当社にて実施します。
当社は、これからも地球温暖化防止と循環型社会の構築に貢献する事業に、積極的に取り組んでまいります。
*1 消化ガス
下水汚泥処理の過程で発生する消化ガスは、メタンを主成分とする可燃性ガスであり、都市ガスの半分ほどの熱量を持つバイオガスです。 再生可能エネルギーの中でも下水由来の安定的な都市資源であり、地球温暖化対策のひとつとして有効利用が期待されています。
本事業の概要
- 事業名 宍道湖流域下水道 東部浄化センター 消化ガス発電事業
- 事業場所 宍道湖東部消化ガス発電所(島根県松江市竹矢町1444番地)
- 施設概要
消化ガス発電設備 1式
設備容量 759kW (ガスエンジン253kW×3台) - 年間発電量 約430万kWh (一般家庭 約1,200世帯相当)
- 発電事業期間 平成30年4月 ~ 平成50年3月(20年間)を予定
- 発電設備認定 平成27年12月16日に発電設備認定を取得済み
- 事業スキーム